男性のマルチプルオーガズム〜どうすればできるようになるか〜②

投稿者: | 2020年11月7日

Q.普通の男性が、マルチプルオーガズムを経験できるようになるのでしょうか?何か練習などはありますか。

A.男性がマルチプルオーガズムできるようになる要因について、以下のように論文中で考察されており4つ示されています。

(1)射精をなるべく避けて、射精なしでオーガズムする練習
(2)精神刺激薬の影響
(3)複数の性的パートナー を持つこと、適宜新しいパートナーを持つこと
(4)大人のおもちゃを使用する。

ただし、各要因のうち、どれが一番影響力が強いか、その程度は調べられておらず分かっていません。

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(解説)

前回のブログでは、精力絶倫で連続イキできる男性は、射精後のプロラクチン上昇が起こらず、射精後でも賢者タイムに入らない可能性が示されたと言う内容の論文を紹介しました。

 

ではマルチプルオーガズムできるようになるための原因はあるのでしょうか。普通の男性は、果たして練習してマルチプルオーガズムを経験できるようになるのでしょうか。その事についても論文中に解説されています。

男性がマルチプルオーガズムできるようになる要因について、以下のように論文中で考察されており4つ示されています。※1

(1)射精をなるべく避けて、射精なしでオーガズムを得る
(2)精神刺激薬の影響
(3)複数の性的パートナー を持つこと、適宜新しいパートナーを持つこと
(4)大人のおもちゃを使用する。

では1つずつ見ていきましょう。

(1)射精せずにオーガズムを得るための練習
男性の性的反応は、興奮→勃起→射精という流れがありますね。射精はオーガズムと同じで、同じ瞬間に起こると思っている人も多でしょう。ほとんどの人が単一のイベントと思っているはずですが、実は、オーガズムと射精は全く同じとは言えません。実際、射精がなくてもオーガズムに達する方もいます※1。例えば、前立腺癌で前立腺切除 や 重度の糖尿病が原因で射精能力がなくなった男性でもオーガズムに達することはできる方もいます。
逆に、オーガズムなしで射精する場合もありえます。例えば事故で脊髄損傷した男性でオーガズムは起こらなくなった人でも、陰茎振動刺激や前立腺マッサージにより射精が起こるのです。
これらの事から、射精とオーガズムは厳密には独立であることが理解できますね。
オーガズムを射精と切り分けて、それぞれ独立してコントロールできる男性はマルチプルオーガズムできるようになると言われています。つまり射精をしてしまうと賢者タイムに突入してしまう可能性があるので、そうならないように射精せずにオーガズムすることができれば、それを連続することができる。と言う考えです。

論文の中でHartmanとFithianという研究者は、射精をコントロールすることがマルチプルオーガズムの鍵であるという考えに基づいて、以下のような練習方法があることを示しています。※1
・ペニスを刺激してオナニーをなるべく長引かせる
・イキそうな時、亀頭のペニスを圧迫して射精をブロックする
・骨盤内の筋肉を強化する(骨盤底筋体操)
これらの練習することで、射精のコントロールができるという考えのようです。
しかし、この方法論は客観的な生理学的データを用いたものではないので信憑性は低く、今後更なる研究が必要です。

(2)精神刺激薬の影響
覚醒剤を使うことでマルチプルオーガズムを得ることができるようです。実際この論文内で紹介されたマルチプルオーガズムの研究論文15本の内、4本はコカインやアンフェタミンなどの覚醒剤使用者が対象となった研究です。側頭葉に対する薬物作用により精神刺激薬が性的興奮を増強させる可能性が示されています。※1
✳︎当たり前ですが、薬物はダメ!あくまで研究のお話で、薬物はダメ、絶対!ですよ。

続いて⑶⑷ についてはまた次回。

 

引用論文)
※1Erik Wibowo, Richard J. Wassersug.”Multiple Orgasms in Men-What We Know So Far” Sex Med Rev 2016;4:136-148