(解説)
この質問も、よくいただきます。
早く射精してしまって、パートナーが満足できてないかも。。こんなふうに不安になった経験がある男性も多いのではないでしょうか。
個人的には、好きな人であれば、早漏だからという理由で女性は男性のことを嫌いになるわけないと思っています(信じています。。)
では、医学的にはどうなのでしょうか。
スイスのチューリッヒ大学心理学研究 と ドイツのハンブルグの泌尿器科研究所による研究で、2014年”The Journal of Sexual Medicine”に掲載されました。※1
対象は、20歳から50歳までの1,465人(平均年齢34.3歳)の女性です。少なくとも半年以上異性関係を持っている性的に活発な方(平均交際期間7年)が対象です。国の内訳は、イタリア人502人、韓国人508人、メキシコ人453人です。
女性の早漏対する認識について、早漏のどんな側面が女性にとって最も苦痛か、早漏が親密さ、異性関係の質、女性の性的満足度にどの程度影響するかについて調べています。
その結果、
女性が性的な苦痛を感じる理由として、一番多かったのが、
•男性が、女性の性的なニーズへ関心を持っていないこと
で47.6%でした。
その次に、
•挿入から射精までの時間が短いこと(39.9%)
•射精コントロールができないこと(24.1%)
が理由として続きました。
この結果から何が言いたいかというと、
女性の性的なニーズより、男性が早漏の時間そのものが問題であると考えている場合、女性にとって苦痛になる可能性が示されました。つまり、男性が自分の早漏のことで頭がいっぱいで、女性のニーズに焦点を合わせていない事が、女性にとって最もつらいことがわかったのです。
また、「あなたにとって良いセックスとは何ですか?」という質問に対して、
女性の69.2%が、多様性と創造性が最も重要であると答えました。
そして、ほぼ半数が射精までの時間が重要であると答えました。この研究では、女性の理想的な挿入時間の平均は23.2分となりました。
また女性の22.8%が、男性の射精の問題が原因で、過去に破局したことがあることがわかりました。
これらをまとめると、
女性は、パートナーの早漏を受け入れてくれる可能性があり、早漏が必ずしも不満や破局につながるわけではないことがわかりました。重要なのは、男性が早漏だけを気にして、女性のニーズを無視することが、破局につながる強い要因であったということです。女性の性的な苦痛の重要な原因が、射精のコントロールや挿入時間など男性が気にしやすい部分だけではないこと。むしろ、女性の性的なニーズを汲み取る姿勢がないことが最も女性にとって辛いことがわかりました。
結論:早漏男性は、時間ばっかり気にするのではなくて、パートナーのセックスのニーズや希望に寄り添うことが大事です。
