心因性(不安とか気持ちの問題)や ペニスの過敏さ や 脳内ホルモン受容体の機能異常などが原因の可能性として考えられています。
(解説)
その結果、
早漏男性は、そうでない男性と比べて脳の構造が異っている部分がありました。脳の尾状核と呼ばれる部分の平均体積が大きかったのです。(脳の尾状核は、自発運動の調整 や 学習記憶システムに重要と考えられている脳の一部分です。)
脳の尾状核の体積の平均は、早漏でない男性が6.1㎤に対して、早漏男性は6.8㎤と体積が大きいことがわかりました。
さらに、脳の体積 と 早漏の重症度に関連があるかどうかを調べています。
その結果、尾状核体積が早漏重症度のスコアと正の相関があることがわかりました。一方、尾状核以外の体積には差がありませんでした。
つまり、尾状核の体積が大きいほど、早漏の程度が重症で早く射精してしまうことがわかりました。
ただし、今回の研究にも注意すべき点があります。それは研究対象となった人数が少ないことです。またこの脳の構造的な変化が、早漏の原因なのか、それとも結果なのかも不明です。
早漏の根底にある神経生物学のメカニズムの理解を深めるには、更なる研究が必要ですとこの研究者らは結論付けています。
まだまだ未知の部分が多い脳内の世界。とても興味深いですね。
(引用文献)
※Atalay HA, Sonkaya AR, Ozbir S, et al. ”Are There Differences in Brain Morphology in Patients with Lifelong Premature Ejaculation?” J Sex Med 2019;16:992–998.