ゲーマーは、早漏になりにくい?!性欲低下も?!〜テレビゲームと性機能の関連性について〜

投稿者: | 2021年1月15日
Q.テレビゲームが多いと、男性の性機能に影響しますか?
A.テレビゲームと性機能の関連性を調査した2017年のイタリアの研究があります。
ゲームを1日1時間以上している男性は、していない男性と比較して、早漏になりにくいが、性欲が低下する可能性もあることがわかりました。

(解説)

子供の頃、テレビゲームばかりしていると親から『ゲームばかりしてないで勉強しなさい!』と怒られた事がある人も多いのではないでしょうか?今では、e-sportsというジャンルも生まれ、ゲームの世界においても時代の流れを感じますね。

ビデオゲームが健康に及ぼす影響などは、今まで色々な分野の研究者が調べてられているようです。しかし、ゲームが性機能にどう影響するのかについて調べられた研究は少ないようです。

そんな中、テレビゲームの時間が男性の性機能に影響するかもしれないという興味深い論文が2017年に発表されたのでご紹介します。

イタリアのローマの大学よる研究で、2017年7月に”The Journal of Sexual Medicine”に掲載されました。※1『成人男性がテレビゲームする事 と 性の健康との関係について』という題名の研究では、
・毎日1時間以上ゲームをする人(ゲーマーの男性)
・1時間以下、あるいは全くしない人(非ゲーマー男性)
との性機能の違いを比較しています。
研究対象は、ゲーマー男性287人(平均年齢27歳)非ゲーマー男性109人(平均年齢28歳)合計396人の男性について調べられました。勃起機能、早漏、オルガスム機能、性の満足度など性機能のスコアをアンケート調査しました。

その結果、

早漏の分析では、ゲーマーは、非ゲーマーに比べて早漏スコアが低く、早漏の有病率が低いことがわかりました。ゲーマーは全員早漏なしという判定でした。一方非ゲーマーのうち35%が早漏判定でした。つまり、ゲーマーの男性は、早漏になりにくいことがわかったのです。

また性機能の分析では、性欲に関するスコアが、ゲーマーの方が低いことがわかりました。
つまりゲーマーの男性は、性欲がやや低い傾向にあることがわかったのです。

一方、勃起機能、オーガズム機能、性の満足度は両者に差がありませんでした。

これらの結果からまとめると、

テレビゲームを1日1時間以上プレイしている男性は、ゲームをしていない男性と比較して、早漏になりにくいけど、性欲が低下する可能性があるということがわかりました。

 

ではテレビゲームが、なぜ性機能に影響するのでしょうか?

 

その理由について研究者らは、ゲームに熱中している時に脳内に放出されるドーパミンという快楽ホルモンが関連しているのではないかと考察しているようです。この快楽ホルモンは、射精とオーガズムにも関連しいると言われています。
つまり、ゲームによって普段からドーパミンのピークが繰り返されている人(ゲーマー)は、その刺激に慣れてしまい、射精反射の遅れと性欲の低下を引き起こしているかもしれないということです。

あるいは、「ビデオゲームのストレス」がプロラクチンというホルモンのレベルの上昇につながる可能性があり、それが性欲を妨げ、射精を妨げている可能性も指摘されています。

ただし、この論文にも注意する点があります。
それは、調査に協力した男性は、SNSを介して募集しているため、募集に偏りがある可能性があります。まだまだ更なる検証が必要と言えます。

 

結論:テレビゲームと性機能の関連性を調査した初めての研究によって、ゲームを1日1時間以上している男性は、していない男性と比較して、早漏になりにくいけど、性欲が低下する可能性があることがわかりました。

(引用論文)

※Sansone A, Sansone M, Proietti M, et al. Relationship Between Use of Videogames and Sexual Health in Adult Males. J Sex Med 2017;14:898–903.